【 目次 】
はじめに下準備
MouseGestureL.ahk ホイール設定
MouseGestureL.ahk 認識場所指定
MouseGestureL.ahk 起動するアプリ、コマンド指定
おまけ ボリューム変更
おまけ 仮想デスクトップ切り替え
おまけ MPC-BE ホイールで数秒送る
おまけ ブラウザ+Youtube ホイールで数秒送る
おまけ デスクトップ画面をクリップボードに
動画
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はじめに
私の記事で Windows の背景色などを白からまぶしくないグレーに変更する
という記事がある程度人気なので
MouseGestureL.ahk と flux を使用して
画面の明度をデスクトップ上で
マウスホイールぐりぐり上下で変更するよ
という記事を書いてみようかと。
設定は少し複雑ですけれども
設定さえ終わればマウスホイール上下で
素早く画面の輝度が変更可能。
今まで敬遠していた
まぶしい画面、まぶしいアプリが
ウェルカム状態になります。
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下準備
準備としまして下の2つをダウンロード、インストします。マウスジェスチャー MouseGestureL.ahk
Pyonkichi's page
画面の明度を変化させる f.lux
f.lux: software to make your life better
インストール方法等は、長くなりますので
書きませんが使用可能になったら続きをどうぞ。
マルチモニタを使用している場合、
MouseGestureL.ahk は
ディスプレイごとに領域を分割する というチェックをしないと
Windows がフリーズするという現象があるので
※私の環境では、ですが
以下にて回避方法があるので設定をしてください。
OSを巻き込んでのフリーズ の欄です。
【使い方】マウスジェスチャー MouseGestureL.ahk
Win10でも快適 フリーズ回避方法も
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MouseGestureL.ahk ホイール設定
MouseGestureL.ahk でマウスのホイール操作を感知できるように設定します。
トレイアイコンをダブルクリックで設定画面を開き

以下、先頭の数値は画像の○とリンクしてます。
1. ジェスチャータブ
2. +を押す
3. を選択、4. で名前を変更、5.で決定
6. ホイール上回転をダブルクリック
7. 自動で追加されます
8. 追加ボタンを押します
9. 追加した物がここに入ります
これでマウスホイールの上回転の登録が終了。
もう一度、1. から始めて
6. の部分だけ ホイール下回転 にして登録します。
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MouseGestureL.ahk 認識場所指定
次は MouseGestureL.ahk のどこの画面、どの範囲でホイールを
回転させている場合に認識をする、という設定。
ここではデスクトップ画面の左上で
マウスを上下ホイールしたらの設定です。

1. ターゲットタブを選択
2. +で項目を追加します
3. 新しい項目が出来たので 4. に名前を入れ 5. で変更。
変更したら 新しく作成した 3. の項目を右クリックして
サブターゲットを追加 同じく 4. 5. にて名前を変更。
作成したサブターゲットをクリック ( 画像では明るさ )
右画面の下半分の設定を
全てに一致
親ターゲットの条件を継承しない にチェックをしてきます
この2つを忘れないように、重要
次に 種別 の部分を ウィンドウクラス にして
入力補助をクリックするとマウスに
取得したいウィンドウを右クリックとなりますので
デスクトップを右クリックします。
値(V): が以下になります。
Progman
判定条件を 完全一致に設定。
右上の追加を押します。
同じように 種別(T) を実行ファイル名にして
デスクトップを取得すると値が Explorer.EXE になります、追加。
最後にホイール上下した場合、認識する座標の指定です。

種別(T): を カスタム条件式 にして
1. 入力補助 → 2. 矩形領域判定 → 3. スクリーン絶対座標
選択するとマウスカーソル付近に
ドラッグして領域を選択 と出るので
デスクトップの左上、1つ分を適当にドラッグ

画面が出ますので
1. X軸開始座標(横) 0
2. Y軸開始座標(縦) 0
3. 横幅 25
4. 高さ 79
5. 6. 7. はデフォルト設定値
カスタム条件式
MG_CursorInRect(0,0,25,79,2,0,0)
設定して OK を押す前に確認を。
デスクトップ上ではこのように範囲が出ます。
この範囲内でマウスをホイールすると、という事です。

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MouseGestureL.ahk コマンド指定
最後、上で登録して範囲でホイールをしたら○○をするの設定です。

1. メインタブ
2. 先ほど作成した項目 ( ここでは明るさ )
3. 追加を押し、MouseGestureL.ahk ホイール設定 で設定した
マウスホイール上回転を選択
4. 選択した物がここに格納、クリックします
5. アクションスクリプトに f.lux の
アプリの明るさを上げるショートカットキーを入れます。
;明るさアップ
Send, !{PgUp}
※キーボードの shift + alt + pageup キー同時押しの設定
自分で押して入れる場合は カテゴリ(E): のすぐ下の
キー操作を発生させる → 追加 で指定可能
6. の周辺をクリックします。
これで、上ホイールの設定が終了です。
同じく、1. からやり 4. の部分をホイール回転下で設定し
5. を
;明るさダウン
Send, !{PgDn}
とします、この設定を終えて保存すれば
デスクトップ上、左上にマウスカーソルを持って行って
マウスホイール上下で画面が明るく、暗くなります。
お疲れ様でした。
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おまけ ボリューム変更
MouseGestureL.ahk にはボリュームも変更可能です。と、いう事は、同じくデスクトップ上で
指定箇所をホイール上下で変更できます。
設定方法はほぼ同じで
MouseGestureL.ahk 認識場所指定 の
上で作成したデスクトップの設定を選択、
サブターゲットを追加 して 音量 とでも名前をつけ
動作アプリ、範囲を設定します。

画面の明るさの設定のすぐ下、
つまり PC アイコンの左端 ではなく
ゴミ箱の左端 でどうですか。

カスタム条件式
MG_CursorInRect(0,100,25,80,2,0,0)
アクションスクリプトは
;ボリューム変更 1ずつ上がる
SoundSet, +1, MASTER, VOLUME
;ボリューム変更 1ずつ下がる
SoundSet, -1, MASTER, VOLUME
これで、終了です。
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おまけ 仮想デスクトップ切り替え
上の音量と同じくWindows10 には仮想デスクトップがあります。
これもショートカットキーが用意されているので
登録すればホイールクルクルで画面の切り替えが可能です。
もう、貪欲すぎなんだから。
という声が聞こえてきますが、いいんです、貪欲ですから。
今までと登録方法は同じです。
けれども仮想の場合はどこでもデスクトップ上でホイールしたら
にした方が便利かと思います。

その場合は、今まで サブターゲット に登録していましたが
2. メインターゲットで設定します。
同じようにウィンドウクラスと実行ファイル名を登録し
範囲を登録しますが今回はデスクトップの
全部の範囲なので指定はしません。
ただ、上で設定した範囲を除外します。
範囲がぶつかっていると正常動作しませんので。
※複数登録してなぜか動かない場合は大抵ここです
上で登録した設定、
明るさ、音量の部分を開いて
カスタム条件式 の値をコピーして
1. 2. 3. 4. でメインターゲット に貼り付け。
この時、必ず、すぐ下の 5. 不一致 にチェックをして追加。
この不一致 を登録するのを忘れずに、重要。
アクションスクリプト(S) には以下を。
;仮想デスクトップ Winキー+ctrl+左
Send, #^{Left}
;仮想デスクトップ Winキー+ctrl+右
Send, #^{Right}
これで、デスクトップ上下で仮想デスクトップ移動です。
ちなみに、仮想デスクトップを呼び出すショートカットキーは
;仮想デスクトップ 呼び出し Win + Tabキー
Send, #{tab}
右クリック+上下左右のどれかに登録しておけば
呼び出しが楽です。
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おまけ MPC-BE ホイールで数秒送る
画面の明るさとは関係ありませんが動画プレーヤーの MPC-BE の下の部分をホイールで
動画を数秒戻す、進む設定を。
赤枠の部分をホイールで
再生時間を進ませたり戻したりが可能。

メインに MPC-BE を作成して
サブターゲットを作成。
全てに一致
親ターゲットの条件を継承しない
2つにチェックしてから以下を登録
ウィンドウクラス
MPC-BE
実行ファイル名
mpc-be.exe
カスタム条件式
MG_CursorInRect(0,-150,1600,150,0,2,0)
※左端 0 から右幅 1600、
ウィンドウの一番下から -150 から高さ 150
( 下の赤線から -150 上に行って、そこから 150 下の範囲 )
自分で範囲設定の場合
矩形領域判定 → ウィンドウ相対座標
基準コーナーを 左下 に
MPC-BE の親ターゲットに上と同じく
ウィンドウクラス、実行ファイル名を入れる
上で設定したカスタム条件式を
不一致 で入れます、忘れずに。
マウスホイールの上回転は
;動画を少し進ませる
Send, {Left}
マウスホイールの下回転は
;動画を少し戻す
Send, {Right}
以上で登録終了です。
ちなみに上の f.lux で画面の明るさと
マスター音量も違う座標で
動作するようにすれば便利です。
私の場合では
f.lux ( X軸 0~50 、Y軸 0~350 )
MG_CursorInRect(0,0,50,350,0,0,0)
マスター音量 ( X軸 0~50 、Y軸 350~900 )
MG_CursorInRect(0,351,50,900,0,0,0)
再生時間、進む、戻る
( X軸 51~1600 、Y軸 一番下から -150~150 )
MG_CursorInRect(51,-150,1600,150,0,2,0)
座標は重ならないように、
またサブで設定した場合、
必ず親ターゲットで除外しないと動きません。
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おまけ ブラウザ+Youtube ホイールで数秒送る
以下にてブラウザで Youtube を観覧中に時間のスクロールバー上で ( マウスが手の形に変化したら )
マウスホイールの上下で再生時間の進む/戻るが実現可能。
やっている事はこの記事とほぼ一緒です。
MouseGestureL.ahk で
Youtube観覧中にホイールで進む戻るを実現。
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おまけ デスクトップ画面をクリップボードに
ノートパソコンや特殊なキーボードでPrintScreen キーをすぐ押せない ( FNキーなどと組み合わせる)
というような場合はデスクトップ上の
好きな座標でホイールを上下にて
PrintScreen キーを押す設定にすれば便利。
すべてに一致
設定にて種別を以下に
ウィンドウクラス 正規表現
WorkerW|Progman
実行ファイル名
explorer.exe
カスタム条件式 → 矩形領域判定 → スクリーン絶対座標
好きな座標を登録
親ターゲットの条件を継承しない にチェック
親の方に上で指定した座標を除外

アクションスクリプトは
;マウスホイール上回転 キャプチャを切り取ってクリップボードへ
;Win10 のみ
;ジェスチャーの認識を打ち切る
MG_Abort()
;キー操作を発生させる Winキー+Shift+Sキー
Send, #+s
;サウンドを再生する場合はこの様に ( 自分で用意 )
SoundPlay, D:\MouseGestureL\wav\wav_001.wav
-----
;マウスホイール下回転 キャプチャを取ってクリップボードへ
;ジェスチャーの認識を打ち切る
MG_Abort()
;キー操作を発生させる PrintScreen
Send, {PrintScreen}
;サウンドを再生する場合はこの様に ( 自分で用意 )
SoundPlay, D:\MouseGestureL\wav\wav_002.wav
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動画
画面を明度を素早く変更したり仮想デスクトップを移動したり
使用していない方には
ピンとこないと思いますので動画です。
前半は Win10 の仮想デスクトップ機能で
1画面、1個のアプリ、みたいに使用可能です。
ササッと移動。
後半は画面の輝度 ( 明るさ、暗さ ) の変更。
画面左上にマウスを持って行って
ホイールするだけの簡単なお仕事。
-----
とまあ、こんな感じでマウスホイール上下で
画面の明るさ、暗さ
音量
仮想デスクトップ
の切り替えをしましょうでした。
ちなみに、私はかなり前から
この設定をしていましたが
ブログの記事にするのには
設定が複雑なので、めんd・・・いや
パソコンを便利にする設定は
ネタになりますので。
ササッとホイールで画面の明るさを調節し
まぶしい画面にバイバーイ。
以上。
おすすめリンク
・Amazon / 楽天市場 / Yahoo! でお買い物をする。関連リンク
・F.luxでまぶしい画面を暗くして快適に。・【設定・使い方 f.lux】モニタの画面を暗くして
目がチカチカ・まぶしい・頭痛を軽減
・【使い方】マウスジェスチャー MouseGestureL
Win10でも快適 フリーズ回避方法も
・Win10 Creators 仮想デスクトップ
ボタンを設置しマウスで簡単切り替え
・パソコン画面がまぶしく感じるという人に
オススメのモニタ、文字を書くのに最適。
・仮想デスクトップの番号を指定し
アプリを起動 VDesk.exe の使い方 ( .bat )
・MouseGestureL.ahk で
Youtube観覧中にホイールで進む戻るを実現。
・MouseGestureL.ahk 指定のアプリ上で
ホイールクリックし強制終了
・MouseGestureL.ahk ホイールクリック+上下で
選択文字をコピペ Firefox
・パソコンのメモリを追加する事のメリット 4GB+8GB (混合/混在)
・Firefox 読み込み中の背景色をまぶしくない色に変更
・Firefoxで新しいタブを任意のページで開く
( MouseGestureL.ahk 使用 )
・Win10 Youtube ピクチャーインピクチャーモードを
マウスホイールで進む戻る MouseGestureL.ahk
・Windows マウスホイールで素早く音量を変更 Volume2 日本語化/設定方法
・TweetDeck 最低限の使い方/全ての画像表示/入力欄の背景色変更/他
・MouseGestureL.ahk のアップデートをしたら起動できないを修正。
・Firefox Chrome Vivaldi ファイル保存ダイアログの保存ボタンをホイール上下で押す
・ブラウザ 検索窓 ( URL欄 ) 上でマウスホイールしクリップボード履歴を貼り付け
・MouseGestureL.ahk タイトル名のテキストを自動で作成しメモ帳で開く
・MouseGestureL.ahk Shift+ホイールでタブ自体を移動 Firefox Vivaldi
・MouseGestureL.ahk 文字の変換候補をホイール上下で移動し確定 ATOK ( IME )
・Chrome v87 アドレスバー ( URLバー ) の背景色をまぶしい白から変更
・MouseGestureL.ahk 閉じるボタン座標でホイールクリックしアプリを強制終了
・Win10 ハイコントラストテーマで Vivaldi/Chrome の配色が変を直す
・MouseGestureL.ahk 指定座標をホイール回転+Ctrl/Shiftキーでアプリを起動
・ブラウザ 開いているページのタイトルとURLをテキストに書き出す MouseGestureL.ahk
・Win10 May 2021 Update 21H1 のまぶしい背景色を灰色 (グレー) に変更
・2021年7月 Windowsで使用できる便利なアプリ 初心者~中級者
・Win11 ( 21H2 22000.194 ) のまぶしい背景色を灰色 (グレー) に変更
・MouseGestureL.ahk で選択したファイル/フォルダの
フルパスを取得しクリップボードへ送る
・MouseGestureL.ahk で CTRL/Shift/ALT/Winキーが押されていれば待機
離されたら次の命令へ進む .ahk
・パソコン/タブレットで勉強/テレワークする場合、疲れ目が気になるなら
この記事へのコメント
test
めっちゃ参考になります!
気ままな管理人
本当はOS側でまぶしいから真っ暗まで
バー移動で素早く設定できればいいのですけれども無理なので
設定も座標指定的な物が入り複雑になってしまい
パソコンの初心者さん、誰でも簡単に設定できるかは難しく
少しでも一人でもお役に立てれば光栄であります。
本戦
今までMonitorDimmerという、タスクバー内でのホイールスクロールで明度調整できるソフトを使っていましたが、左右の隅でホイールスクロールするとスリープしてしまうという余分な機能が付いていて困っていました。
しかしこちらの記事のお陰で、 MouseGestureLの使い方が分かり自分好みの設定ができるようになり、今まで以上に便利になって助かりました。
私の場合、タスクバー内で動作させたいため、
ウインドウクラスProgmanの箇所は
ウインドウクラスShell_TrayWndとなりました。
また私の場合 f.luxというソフトが英語でわかりにくく、また他の常駐ソフトに干渉があったので、「Twinkle Tray」 というソフトで代用させて頂きました。
他の方の参考にもなったらと思います。
大変ありがとうございました。
気ままな管理人
Twinkle Tray とのアプリは初耳だったので少々触ってみたところ
私の環境では逆に相性が悪く、Twinkle Tray と f.lux
もしくは MonitorDimmer のいずれかで動けばいいとの
選択肢が増えましたので有用な情報を有り難うございました。
各アプリのリンク先を補足として書いておきます。
Twinkle Tray のダウンロードと使い方 [ k本的に無料ソフト ]
https://www.gigafree.net/system/display/Twinkle-Tray.html
MonitorDimmer の詳細情報 [ Vector ]
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/hardware/se515362.html
タスクバー内の取得情報も有り難うございます。
本戦さんコメントの通り、他の方にもご参考になれば嬉しく思います。
それでは。